Whisky Whisky Whisky
- 聖地巡礼 アイラ島② -
2025年4月9日
スコットランドの西側インナーへブリディーズ諸島の
スコットランドの西側インナーへブリディーズ諸島の
最南端に位置し、日本の淡路島ほどの大きさのアイラ島。
最南端に位置し、日本の淡路島ほどの大きさのアイラ島。
スモーキーでピーティなアイラモルトは
スモーキーでピーティなアイラモルトは
世界中に多くのファンがいる。
世界中に多くのファンがいる。
今回の旅は蒸留所巡りが目的だが
今回の旅は蒸留所巡りが目的だが
実はもうひとつ体験してみたいことがあった。
実はもうひとつ体験してみたいことがあった。
それは、村上春樹のアイラ島の旅エッセイ
それは、村上春樹のアイラ島の旅エッセイ
「もし僕らのことばがウイスキーなら」
「もし僕らのことばがウイスキーなら」
に書かれている
に書かれている
『レストランで生牡蠣の皿といっしょに
『レストランで生牡蠣の皿といっしょに
ダブルのシングル・モルトを注文し、
ダブルのシングル・モルトを注文し、
殻の中の牡蠣にとくとくと垂らし、
殻の中の牡蠣にとくとくと垂らし、
そのまま口に運ぶ。
そのまま口に運ぶ。
…それから僕は、殻の中に残った汁と
…それから僕は、殻の中に残った汁と
ウィスキーの混じったものを、ぐいと飲む。
ウィスキーの混じったものを、ぐいと飲む。
それを儀式のように、六回繰り返す。至福である。
それを儀式のように、六回繰り返す。至福である。
人生とはかくも単純で、かくも美しく輝くものなのだ』
人生とはかくも単純で、かくも美しく輝くものなのだ』
これはなんとしても味わってみたい、と思っていた。
これはなんとしても味わってみたい、と思っていた。
ポートエレン港から細い一本道を30分ほど走ると
ポートエレン港から細い一本道を30分ほど走ると
ボウモアの街の象徴である、丘の上に
ボウモアの街の象徴である、丘の上に
円形教会ラウンドチャーチが見えてくる。
円形教会ラウンドチャーチが見えてくる。
丸い形をした教会内には柱がほとんどなく、
丸い形をした教会内には柱がほとんどなく、
それは礼拝後に柱の陰に隠れて献金逃れをする者を
それは礼拝後に柱の陰に隠れて献金逃れをする者を
無くすためだということは、後から知った。
無くすためだということは、後から知った。
ボウモアの街の建物は白く、そして静かだ。
ボウモアの街の建物は白く、そして静かだ。
波の音とカモメの鳴き声が海風に乗って聞こえてくる。
波の音とカモメの鳴き声が海風に乗って聞こえてくる。
アイラ島に来た、という実感がじわりと湧いてきた。
アイラ島に来た、という実感がじわりと湧いてきた。
最初に訪れたのは、アイラ島最古のボウモア蒸留所
最初に訪れたのは、アイラ島最古のボウモア蒸留所
1779年創業。
1779年創業。
ボウモアはピート香、スモーキーさの中に海の香り
ボウモアはピート香、スモーキーさの中に海の香り
果物や花の香りが混ざり、その絶妙なバランスは
果物や花の香りが混ざり、その絶妙なバランスは
「アイラモルトの女王」と言われている。
「アイラモルトの女王」と言われている。
ここでごくごく簡単にウイスキーの製造過程を。
ここでごくごく簡単にウイスキーの製造過程を。
①収穫した大麦を発芽させる
①収穫した大麦を発芽させる
②粉砕した麦芽に仕込み水を加え麦汁を作る
②粉砕した麦芽に仕込み水を加え麦汁を作る
③出来上がった麦汁を発酵させる
③出来上がった麦汁を発酵させる
④2回の蒸留で無色透明のニューポットができる
④2回の蒸留で無色透明のニューポットができる
⑤ニューポット(原酒)はオーク樽に入れられ長い眠りに
⑤ニューポット(原酒)はオーク樽に入れられ長い眠りに
こうして樽の中で長い年月を経た原酒は
こうして樽の中で長い年月を経た原酒は
琥珀色の香り豊かなウイスキーに生まれ変わる。
琥珀色の香り豊かなウイスキーに生まれ変わる。
約2時間ほどの蒸留所見学を終えた僕たちを
約2時間ほどの蒸留所見学を終えた僕たちを
製造責任者のジム(村上春樹の時と同じ人)が
製造責任者のジム(村上春樹の時と同じ人)が
第一倉庫の傍の波止場に案内してくれた。
第一倉庫の傍の波止場に案内してくれた。
一旦蒸留所に戻ったジムがしばらくすると
一旦蒸留所に戻ったジムがしばらくすると
大きな皿に30個ほどの生牡蠣とボトルを一本
大きな皿に30個ほどの生牡蠣とボトルを一本
脇に挟んでニコニコしながら・・!!
脇に挟んでニコニコしながら・・!!
僕たちのためにサプライズで用意してくれていた。
僕たちのためにサプライズで用意してくれていた。
そしてその瞬間が訪れる。
そしてその瞬間が訪れる。
左手に牡蠣を持ち右手に持ったボウモア12年を
左手に牡蠣を持ち右手に持ったボウモア12年を
たっぷりかけ口に運ぶ
たっぷりかけ口に運ぶ
潮の香りとスモーキーなウイスキーと牡蠣の旨みが
潮の香りとスモーキーなウイスキーと牡蠣の旨みが
口の中で混ざりあう。
口の中で混ざりあう。
すぐに二つ目を・・さらに三つ目を・・儀式のように
すぐに二つ目を・・さらに三つ目を・・儀式のように
まさに至福の時だった。
まさに至福の時だった。
夢のような時間を過ごしたあと
夢のような時間を過ごしたあと
ウイスキーの酔いと波の音とカモメの鳴き声が
ウイスキーの酔いと波の音とカモメの鳴き声が
なんとも心地良い帰り道だった。
なんとも心地良い帰り道だった。
そういえばちょっと昔のボウモアのラベルには
そういえばちょっと昔のボウモアのラベルには
カモメが描かれていたなぁ。
カモメが描かれていたなぁ。
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おとうちゃん27号
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