Above The Rest!
 - PUMA SUEDE/CLYDE㊤ - 

 

 

スニーカーの銘品・傑作にフォーカスし、歴史や文化的背景も織り交ぜながら、その魅力に迫るブログ企画。

 

この企画の目玉のひとつは、取り上げたスニーカーを画像で確認出来ること。これを実現するにあたっては下北沢のヴィンテージ・スニーカー・ショップ:somaさんにご協力をいただいています。世界に誇るsomaアーカイブを通じて、偉大なるスニーカーたちのストーリーをよりリアルに体感して下さい!

 

ということで、第11弾となる今回は、PUMAのSUEDEとCLYDEを取り上げたいと思います!

 

 

 

 

このふたつのモデルは非常によく似ており、比較されることが多いですが、同時にその歴史や仕様についても誤解・混同されている面があり、その違いについては様々な情報が入り乱れてしまっているフシがあります。

 

ここでは可能な限り、両者の違いについても明確化出来ればと思っていますので、よろしくお付き合いください。

 

 

 

SUEDEは、PUMAが既に発売していたCRACKというモデルを参考にして1968年に生まれたシューズです

 

 

Click! これが、今回の主役SUEDEの元となったCRACK。モデル名は、陸上競技のスタート時に鳴らすピストルの音に由来。

 

 

このCRACKを語る際、忘れてならないのは、オリンピックでのこのエピソードでしょう。

 

1968年のメキシコ・オリンピックの陸上競技(男子200m走)で、見事金メダルを獲得したTommie Smith

その表彰式において、「人種差別撤廃」を訴えるために黒い手袋をはめた右手を高く掲げた彼が、このシューズを着用していました。

 

1968年のメキシコ五輪200m走で見事金メダルを獲得した、アメリカ代表:Tommie Smith。着用しているのがCRACKと思われる。

 

 

そして、その表彰式で黒い手袋をはめた拳を高々と、しかしながらうつむき加減で挙げたTommie。別のアメリカ代表選手も行動を共にした。

 

 

今回取り上げるSUEDE/CLYDEの源流となるこのモデルが背負った歴史の1ページです。

 

 

そして、実は「SUEDE」というモデルのスニーカーは当初存在していませんでした

もともとは「PUMA」というモデルのトレーニング・シューズだったようです。

 

下の写真は、このモデルが収められたBOXです。「SUEDE」という表記が無い代わりに「PUMA」というモデル表記がされていることが確認できます。

 

 

PUMAのロゴ下に記述されている品番とモデル名をご覧あれ。モデル名に「SUEDE」とは書かれていない!

 

 

このモデルに「通称」が付いたのは、ヒップホップの世界でのこと。

1970年代後半から1980年代前半にかけて、New York City BreakersやRocksteady Crewといった著名なブレイクダンサーたちに着用され、当時名前が無かったこのモデルを「SUEDE」と呼んだ、ということのようです。

しかも、ロンドンのストリート界隈では、それを「輸入」する形で「STATE」と呼んでいた話まで存在します。

 

 

ただ、さすがにこの名の通ったモデルを「PUMA」と呼び続けるのは無理があるので、このブログにおいては、通称となる「SUEDE」で書き進めていこうと思います。

 

 

今ではPUMAのトレードマークとなっている流線型のラインは1957年に考案されました。これはもともと足を安定させるために付けられたもので「フォームストライプ(フォームストリップ)」と呼ばれています。

また、ヒールに描かれた猫(※これはピューマではないですので念のため!)は「ジャンピング・キャット」と呼ばれています。

そして、細目のラスト(木型)

こういった仕様が、SUEDEというモデルのイメージを決めていると言えそうです。

 

 

 

それでは、例によってsomaのアーカイヴを頼りに、SUEDEの年代別の仕様変更楽しいカラバリに触れていきましょう。

 

 

筆者の周辺情報を総合するに、SUEDEの仕様については大きく5つの時期に分かれると認識しています。

これらは、生産国やカラバリ等で分けられるのではないでしょうか。

 

 

第1期は、SUEDEが誕生した1968年以降の約10年

ただ、残念ながらこの時期の情報を持ち合わせていません。明確に1970年代の前半にモデルと特定された実物には出会えておらず、ここは今後の勉強とさせてください。

 

 

 

そして第2期が、1970年代後期~1980年代前期。この時期以降しばらくはユーゴスラヴィアで生産されていたようです。

 

1970年代後期~1980年代前期のユーゴスラヴィア製。こちらのカラーリングは、ネイビー×ナチュラル。

 

 

上記と同時期のユーゴ製。こちらは、ブラック×シルヴァーで、フォームストライプには、スエード生地ではないものが使われている。

 

 

こちらも、上記と同時期のユーゴ製で、カラーリングは、ブルー×ホワイト

 

 

そして、こちらが生成り×錆色、通称「ニックス・カラー」

 

こちらも、上記と同時期のユーゴ製で、カラーリングは、ナチュラル×ラストで、いわゆるニックス・カラー。カッコイイ!

 

NBAのClydeも着用していたNew York Knicksのカラーリングになります。

 

 

 

第3期が、1980年代中期のもの。この時期もユーゴ製でした。

 

まずは、当時もしくは現行の市場的に球数が多いとされるこちらから。

 

1980年代中期のユーゴ製。レッド×ブラックは、このモデルのシンボル的なカラーリングといえそう。

 

 

上記と同時期のユーゴ製。カラーリングは、レッド×ホワイト。

 

 

このあたりから、稀少性が高まってきます。

 

上記と同時期のブラック×シルヴァー。

 

 

上記と同時期のチャコール×ナチュラル。個人的には、あまり見たことのないカラーリング。

 

 

 

第4期は、1985~1986年。ユーゴ製の最終期と言われ、この後はユーゴでは生産されません。短い期間のため球数が少ないとも言われているようですね。

 

 

球数が少ないといわれる、ユーゴ最終期のモデル。カラーリングは、ネイビー×ホワイト。

 

 

 

そして、1980年代後半には、生産拠点が台湾へと移ったようです。

カラバリが格段に充実していく印象です。この時期ならではのものも多いですね。

 

 

1980年代後期の台湾製。カラーリングは、ブラック×レッド。

 

 

上記と同時期の台湾製。カラーリングは、レッド×ブラック。

 

 

台湾製のネイビー×ホワイト。

 

 

台湾製のパープル×ブラック。 

 

 

台湾製のピンク×グレー。初めて見た!

 

 

 

<画像を押下すると、それぞれの商品に関する投稿ページが閲覧出来ます>

 

 

 

ここまで、SUEDEが生まれた背景やカラバリにフォーカスしてみましたが、いかがでしたでしょうか?

 

 

次回は、CLYDEの魅力にフォーカスすると共に、SUEDEとの違いにも追ってみますので、お楽しみに!

 

 

 

関連するブログへは、以下からアクセス出来ます。

Above The Rest! - PUMA SUEDE/CLYDE㊦ - 

 

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