Above The Rest!
- Nike CORTEZ㊦ -
2025年6月8日
スニーカーの銘品・傑作にフォーカスし、歴史や文化的背景も織り交ぜながら、その魅力に迫るブログ企画です。
第3弾では、NikeのCORTEZを取り上げています!
前回は、CORTEZが生まれた背景やレザー製のモデルについて辿ってみましたが、今回は、CORTEZのナイロン製とスエード製について可能な限り追ってみたいと思います。
この企画の目玉のひとつは、取り上げるスニーカーを画像で確認出来ること。これを実現するにあたっては下北沢のヴィンテージ・スニーカー・ショップ:somaさんにご協力をいただいています。世界に誇るsomaアーカイブを通じて、偉大なるスニーカーたちのストーリーを体感して下さい!
前回も触れた通り、NikeのCORTEZは、ナイロン、レザー、スエードという3種の異なる素材で展開されたのですが、その中でもレザー製ではなく、ナイロン製での展開から着手されたようです。
これは、アスリートの気持ちを知り尽くしていたとされるBill Bowermanがシューズの機能性を追求する中で「軽さ」を重視したことの結果、ということが出来るかもしれません。
もしくは、さすがにオニツカとの軋轢を危惧し「素材違い」から始めたか…?
いずれにしても、これらは筆者の邪推なので、真相の把握に向けては、引き続き情報収集に努めたいと思います。
NYLON CORTEZは、LEATHER CORTEZの販売開始と同じ1972年ながら少しだけ先んじる形で、日本での生産を開始しました。
そして、1970年代後半からは、米国での生産も始まりました。
そして、ある世代の方々には「最もポピュラーなCORTEZ」になるのかもしれない、こちらを。
通称:「俊ちゃんモデル」です。田原俊彦が履いていたとされ、一時期人気になったようですね。
また、同じ1970年代後半からは、女性向けとなるSENORITA CORTEZの販売も開始。
そして、ここで今回の最大の見せ場となるであろう、Special NYLON CORTEZの登場となります! これは、アメリカの大学のスクールカラーが採用された特別仕様で、全部で7種存在するようです。
各々が激レアクラスのモデルであり、全てをコンプリートして所持することは不可能とも言われていますが、somaさんのアーカイブでは、4種まで実在確認出来ました!
それでは、とくとご覧あれ!
どうでしょう、この圧巻の風景! めくるめく色彩の世界! スニーカー眺めてて、久しぶりにアガりました~。
残った「赤×銀のOHIO STATE」「赤×白のSYRACUSE」「OREGONの黄×緑バージョン」の3種については、確認出来次第、追加掲載させていただきます!
そして、最後にSUEDE CORTEZを。スエード製については、1973年から日本で生産が開始され、1970年代後半からは米国で、1980年代に入ってからは台湾や韓国でも生産されていたようです。
今回の記事の冒頭で触れた、オニツカとの壮絶な軋轢、adidasへのガチな対抗心、そんな中に合っての日本の技術力に対するリスペクト…創業期にあったNikeの極めて熱い情熱と冷酷さ、狡猾さがそのまま込められたかのような誕生の歴史を持つCORTEZ。
そのスニーカーとしての表情はクラシカルでありながら、ラッパーのKendrick Lamarのリリックには「コレさえあれば大丈夫」としてこのCORTEZが登場する等、今の時代ともキッチリ呼吸を共にしているとも言えるわけで、やはりこのCORTEZ、「50年以上の年月をサヴァイヴするだけの理由」を備えた、稀有な存在と言えそうです。
<画像を押下すると、それぞれの商品に関する投稿ページが閲覧出来ます>
「スニーカーのマスターピース」にフォーカスするブログ企画の第3弾は、CORTEZを取り上げてみましたが、いかがでしたでしょうか?
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ということで、次回もお楽しみに!
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