Above The Rest!
 - Nike AIR JORDAN 1㊤ - 

 

スニーカーの銘品・傑作にフォーカスし、歴史や文化的背景も織り交ぜながら、その魅力に迫るブログ企画。

 

この企画の目玉のひとつは、取り上げたスニーカーを画像で確認出来ること。これを実現するにあたっては下北沢のヴィンテージ・スニーカー・ショップ:somaさんにご協力をいただいています。世界に誇るsomaアーカイブを通じて、偉大なるスニーカーたちのストーリーをよりリアルに体感して下さい!

 

第7弾となる今回は、満を持して! NikeのAIR JORDAN 1を取り上げたいと思います!

 

 

 

 

AIR JORDANは、元NBAのスーパースター:Michael Jordanのシグニチャー・モデルとして発売されました。

…なんて件から始めるのは、野暮なのかもしれませんが、この「スニーカー・ファンならずとも知っているハズのモンスター・バッシュ」が誕生するにあたっては、いくつかの画期的な、そして偶然とは思えないような出来事が重なっていました。

 

 

ひとつは、当初のJordanは、Nikeとの契約を望んでいたわけではなかったこと。

その頃のNBAは、シューズのシェアという意味において、adidasがほぼ支配していました。この件は、以前にアップしたブログ「Chuck Taylor」や「SUPERSTAR」の回でも言及した通り、adidasがCONVERSEの陣地をそのまま奪う形で、シェア・トップに君臨している最中でした。

そんな中、Jordanも昔からファンだったadidasとの契約を望んでいたようですが、adidasはJordanが望むような条件を提示するには至らず、Nikeがディール獲得という結果に至りました。

 

 

もうひとつは、その契約内容もNikeにとって前例の無いものだったこと。

“人の姿をした神”との異名を持つことになるMichael Jordanは、大学生の頃から既にその才能の片鱗を見せていたため、そこに目を付けたNikeが契約に漕ぎ着けることにはなったのですが、当時のNikeは、シグニチャー・モデルをテニス・プレイヤーとしか作っておらず、バスケットボール・プレイヤーとの専属契約は初めてのことでした。また、契約金も「破格の基本契約」に「1足売れた毎支払うロイヤリティ」を加えるというそれまでにない方法が取られました。

 

 

最後は、AIR JORDANというネーミングについては、Nikeの「クッショニング技術名」と、当時のMichael Jordanの「愛称」が偶然共通していたことで決まった、ということ。

ただし、この逸話にも別の説があって、映画「AIR」では上記とはやや違った話の展開になっていたりするので、いわゆる「諸説あり」と言えそうですが…。

 

 

一方で、Jordanは、NBA入団直後にNikeとの契約を済ませるものの、最初からAIR JORDANを履いていたワケではなかったようです。

デビュー・シーズンのJordanが、NikeのAIR SHIPを履いてプレイしている記録が残っています。

 

デビュー・シーズンとなった1984年のJordan。開発中だったはずのAIR JORANではなく、AIR SHIPの白×赤のハイを履いている。

 

AIR JORDANは、この間にNikeがJordan本人とのやり取りを重ね、彼の意向も汲み取りながら開発が進められていた、というわけです。

デザイナーは、Peter Mooreという男でした。

 

「Jumpman」のみならず「Wing Logo」も手掛け、独立後はなんとadidasで「Mountain Logo」をデザインしている凄い人!

 

彼は、NikeのDUNK、そして、1990年代後半以降に、AIR JORDANのアイコンとなっていく「ジャンプマン」のデザインも手掛けています。

 

2015年になって、ラッパーのDrakeが“Jumpman”という曲をリリースしていましたね。因みに、ボールを持っているのは左腕、とのこと。

 

 

このAIR JORDAN、まずは1984年にプロトタイプが制作されたようですね。それは先日、オークションに出され、5000万円以上で落札された、とのニュースになっていたことは、ご存じの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

そしてついに、AIR JORDANは、1985年の冬に正式に発売されます。生産は韓国で行われました。

その後、このシューズはシリーズ化が進んだこともあり、その記念すべき最初のモデルを「AIR JORDAN 1」と呼ぶようになりました。

 

AIR JORDAN 1には、多くのカラバリが存在します。

必ずしも市場に出たものばかりではなく、販促時のサンプルや大学の関係者向けといった具合に、様々な用途で製作されたものも存在したようですし、そもそも偽物も横行していたようです。

そんなこともあって、AIR JORDAN 1のカラバリは数が多くなっている、というよりはカッチリとは定まっていないところがあることも事実です。

 

ということで、ここでは、本物であることが確定されているものに限定しつつ、ネット等の場でその存在について言及されている様々なカラバリについても、可能な限り触れていければと考えています。

(なので、このカラバリが「本物として」実際に存在するよ!との情報がございましたら、コメント欄やアイテム投稿欄を活用し、情報共有願います!)

 

 

AIR JORDAN 1のカラバリは、「ホワイト・ベース」と「ブラック・ベース」というグルーピングが可能ですが、第1回となる今回は「ホワイト・ベース」のモデルにフォーカスしてみます。

 

 

①「白/赤/黒」:通称「Chicago」

 

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こちらは、生産量が最も多かったらしく、実際、AIR JORDAN 1の中では、最もポピュラーなモデルと言えるのではないでしょうか。復刻も一番早かったようですね。

なお、「ソール、ベロ、スウォッシュの色違い」、特に有名な「つま先が黒(通称:つま黒/Black Toe)」といった仕様違いの存在について耳に挟んだことがありますが、筆者は現時点において未確認です。

 

 

②「白/灰」:通称「Natural Grey」

 

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③「白/青」:通称「Storm Blue」

 

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④「白/水色」:通称「Carolina」

 

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こちらは、Jordanの母校:ノースカロライナ大学のカラーリングになるようですね。

 

 

⑤「白/黒」:通称「White/Black」

 

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⑥「白/メタリック青」:通称「Metallic Blue」

 

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⑦「白/メタリック緑」:通称「Metallic Green」

 

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こちらについては、映画「Do The Right Thing」公開20周年を記念して復刻されたようですね。

 

 

上記7つのカラバリについては、全て復刻事例があることも確認出来ていますので、オリジナルとして存在していたということについては信頼していただいて問題ないと思われます。

 

一方で、この「ホワイト・ベース」においては、上記以外に「白/青/黒」「白/紫/黄」「白/紫」「白/赤」「白/橙」「白/緑」「白/黄」「白/メタ濃赤」「白/メタ黒」等のカラバリの存在に関する情報があるようですが、これらについては、筆者は現時点で現物を確認出来ていません。

 

 

以上が、「ホワイト・ベース」のAIR JORDAN 1に関する紹介になります。

 

 

 

さて、ここまでAIR JORDAN 1の「一般的なイメージ」を成していると思われる「ハイカット」に言及してきましたが、AIR JORDAN 1には「ローカット」も存在することはご存じでしょうか?

発売のタイミングや生産国は、「ハイカット」と同じだったようです。

 

「白/灰」(Low)

 

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「白/メタリック青」(Low)

 

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上記以外にも、「白/メタリック赤」といったカラバリがあるようですが、現時点で筆者は未確認です。

 

 

 

<画像を押下すると、それぞれの商品に関する投稿ページが閲覧出来ます>

 

 

 

ここまで、AIR JORDAN 1が生まれた背景やホワイト・ベースのカラバリ等にフォーカスしてみましたが、いかがでしたでしょうか?

 

 

次回は、引き続きAIR JORDAN 1の魅力にフォーカスすると共に、ブラック・ベースのカラバリ等を出来る限り追ってみますので、お楽しみに!

 

 

関連するブログへは、以下からアクセス出来ます。

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UniverGoods

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