Above The Rest!
 - CONVERSE CHUCK TAYLOR㊦ - 

 

 

スニーカーの銘品・傑作にフォーカスし、歴史や文化的背景も織り交ぜながら、その魅力に迫るブログ企画です。

 

 

第5弾では、CONVERSEのCHUCK TAYLORを取り上げています!

 

 

 

 

前回は、CHUCK TAYLORが生まれた背景や1960年代までのモデルについて辿ってみましたが、今回は、CHUCK TAYLORの1970年代のモデルについて可能な限り追ってみたいと思います。

 

 

この企画の目玉のひとつは、取り上げるスニーカーを画像で確認出来ること。これを実現するにあたっては下北沢のヴィンテージ・スニーカー・ショップ:somaさんにご協力をいただいています。世界に誇るsomaアーカイブを通じて、偉大なるスニーカーたちのストーリーを体感して下さい!

 

 

 

前回も触れた通り、1930年代以降に生まれたCHUCK TAYLORは、基本的な意匠は保ちつつも、細かな仕様面では何度かの変更が図られました。

 

 

click! ヒールラベルの星が大きなものひとつだけに。

 

click! インソールのCONVERSEの表記が、青い四角の中、黒地で表示されている。

 

 

1970年代からは、ヒールラベルが「一つ星」に、インソールの「CONVERSE」の文字が「青枠内に黒文字」で表記されるようになりました。

 

 

そして、それまでホワイト(生成り)とブラックのみだったカラーリングが、いよいよ1971年からは10色で展開されます!

具体的には、ホワイト、ブラック、オレンジ、パープル・グリーン、ゴールド、レッド、ネイビー、ライトブルー、マルーン(赤紫)

 

 

それでは、今回のブログ最大の見せ場に参りましょう…1970年代に展開された、10色のカラーリングそれぞれをハイとローで、計20モデルの掲載です!

 

click! ホワイト(生成り)のハイ

click! ホワイトのロー

click! ブラックのハイ

click! ブラックのロー

click! オレンジのハイ

click! オレンジのロー

click! パープルのハイ

click! パープルのロー

click! グリーンのハイ。この辺から、初見感が…。

click! グリーンのロー

click! ゴールドのハイ

click! ゴールドのロー

click! レッドのハイ

click! レッドのロー

click! ネイビーのハイ

click! ネイビーのロー

click! ライトブルーのハイ。

click! ライトブルーのロー

click! マルーン(赤紫)のハイ。レア!

click! マルーンのロー!

 

 

1970年代の20モデル、コンプリートでございます! somaさんのアーカイヴの威力をまざまざと見せつけられます…。

10年くらい前までは「需要が高いのはブラックで、レアなのはライト・ブルーやマルーン」といったハナシを耳にしましたが、今では「全部レア」だと思うので…。

 

 

この後、1970年代~1990年代は「インソールから青枠が消え、青文字でCONVERSE」と表記されるようになり、とうとう1976年にはヒールラベルが「星無し」となり「ALL STAR」と表記されます。

 

 

いわゆる「CHUCK TAYLOR」は、ここで終わります。

 

 

この「終局を示す仕様変更」には、1969年のChuck Taylor氏の死が大きく影響していると思われます。

そして、このCHUCK TAYLORという長命シューズにも、adidasのSUPERSTARの登場等により、NBAにおけるシェアを奪われるといった形で、バスケットボールシューズとしての役割を終える時が来たことも、ある種のダメ押しとなったのではないでしょうか。獲得したNBAでの8割のシェアは、ほぼそのままSUPERSTARが奪っていったことになるので…。

 

 

加えて、新世紀を迎えたあたりからは、企業としてのCONVERSEに大きな波が次々と押し寄せます。

2001年、CONVERSEは倒産。再建チームの一角を担った伊藤忠がコンバース・ジャパンを設立したのが2002年。一方で、2003年には、米CONVERSEがNikeにより買収されることに。

 

 

ただ、「CHUCK TAYLOR後」のALL STARは、カジュアルシューズへとその位置づけを変えることで、人気の裾野を着実に拡げたことも事実です。

 

1980~1990年代にかけては、カラーバリエーションや使われる素材が更に豊富となったことでデザイン性も高くなり、2000年代以降は、他のスニーカー・クラシックと同様、Rolling Stonesからドラえもんに至るまで広い領域でのコラボレーションが繰り広げられました。

そんな中、ミュージック・シーンからの支持も高まっていましたね。特にロッカーの皆さんが愛用されていたようで。

 

1970年代後半のラモーンズ。

 

 

ニルヴァーナのカート・コバーン。モヘアのカーディガンばかりに目が行ってましたが、彼はChuck Taylorのブラックを愛用していたようです。

 

 

 

このブログの第2弾で取り上げたSTAN SMITHについて「世界で最も売れたスニーカーとしてギネスに登録されている」件に触れましたが、本当の「世界で一番売れたスニーカー」は「CONVERSEのALL STAR」のようです。CONVERSEは販売数を把握できず、ギネスに申請していないだけだったとか。

キャリア100年以上のベテラン・スニーカーが、途切れることなく、ここまで第一線に立ち続けているワケですから、その歴史は単なる数の問題以上に重いものとして認識されるべきでしょう。

 

 

 

そして最近には、「CHUCK TAYLOR」の名が世界中のニュースで連呼されるような場面もありましたね。

 

最近の若者は、彼女でChuck Taylorを知った人も多いんでしょうか。

 

 

2020年のアメリカ大統領選挙において、民主党の候補選でバイデンと戦ったカマラ・ハリスが、CHUCK TAYLORを着用して選挙運動を展開していた件です。

あのニュースは、1990年代まで上院ではスニーカーの着用が禁止されていたアメリカで、100年以上前に生まれたスニーカーに再び注目が集まることで、新しい時代の風を感じさせたものでした。

 

 

 

<画像を押下すると、それぞれの商品に関する投稿ページが閲覧出来ます>

 

 

 

「スニーカーのマスターピース」にフォーカスするブログ企画の第5弾は、CHUCK TAYLORを取り上げてみましたが、いかがでしたでしょうか?

 

記事の下にあります「コメント欄」に感想をいただけると、担当「中の人」の励みになりますので、是非よろしくお願いします!

 

また、「このスニーカーを取り上げて欲しい」というリクエストもお待ちしております。筆者の力が及ぶ限りではありますが、お応えしたいと思っています!

 

 

ということで、次回もお楽しみに!

 

 

 

 

関連するブログへは、以下からアクセス出来ます。

Above The Rest! - CONVERSE CHUCK TAYLOR㊤ - 

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